オリジナルのチェックリスト。授業前にアンケートをとり、傾向をグラフ提示すると、興味を高めることができます。
生徒に身近なおかしを題材にエシカル消費を学ぶ基本授業と、日常生活に視点を広げる発展学習で構成されています。
50分(1時限)
おかしづくりの事例から「知る」
オリジナルのチェックリスト。授業前にアンケートをとり、傾向をグラフ提示すると、興味を高めることができます。
カカオ豆の栽培には、児童労働、危険な農薬の使用、森林破壊による自然環境への影響など……さまざまな問題があります。
「生産者と笑顔でつながる」チョコレートをめざして、新たな取組が始まっています。
映像教材① チョコレートからつながる未来
原材料の調達、工場での生産、容器・包装……。社会課題の解決をめざした取組を、7つのエピソードで紹介。
グループワークでの生徒同士の調べ学習や発表など、学びを深めます。
サプライチェーンの中で、できることから取り組んでいくことで、一つ一つは小さくても、必ず、世界が直面している課題解決にながると信じています。
みなさんも、できることから始め、一緒に、未来創りの1歩を踏み出しましょう。
映像教材②「愛されるおかしづくり」から未来を創るロッテ
自分自身がよく考えて「選ぶ」ことが、未来につながることを伝え、エシカル消費について説明します。
スライド教材
学びをふりかえり、これからの消費選択について問いかけます。
学習支援アプリケーションを使用してふりかえりを共有。一人一人の、未来に向けて「選ぶ」意志を確認しました。
50分~
自分の消費選択を「調べる・考える」
「しあわせな未来」のために、わたしたちができることは? 発展学習に取り組んだ事例を紹介します。
冬休み課題として取り組みました。次の内容を必ず入れること、としました。
「自分で調べる」そして「広める形式でまとめる」ことにより、生徒自身が、「未来のために消費選択をする」ことを、自分事としてとらえることができたと思います。
調べてわかったことから、他の人にも取り組んでもらいたいことを選び、興味をもってもらえるように、プレゼンテーション資料1枚にまとめ、クラス発表をしました。
生徒が、自分の好きなもの、興味のあるものから調べるので、本当に主体的な学習になりました。地域のどこで購入することができるかを調べたり、販売店にインタビューしたりした生徒もいて、この発展学習によって、学習が生徒自身のものになったと感じています。
国連の持続可能な開発目標とパリ協定に参加し『世界の平均気温上昇を1.5°Cに抑える』という目標に取り組んでいる。
将来的に製品に使用する木材をすべて適切に管理された認証林から調達することを目標にしている。
●●●の低価格は人や環境を犠牲にして成り立つものであってはならないということを事業成功の必須条件にしている。
●●●製品は地球環境の保護に取り組んでいるサプライヤーによって適正な労働条件のもとで生産している。
世界の児童労働を認めていない。持続可能な森林管理を支援している。
品質に妥協することなく、より少ないものからより多くのものを生み出すために自分自身や他者の意欲を常にかき立て、低価格は低コストなしでは実現できないためあらゆる場所で不要なコストを取り除くこと。
私は普段使っている●●●会社の●●●という目薬について調べました。
この商品は自然に優しいエコ包装をしています。そのため、従来品に比べ、環境に配慮した資材を使用しています。環境に優しいエコ包装の工夫は主に4つあります。
1つ目は容器の表側をラベルレスにした点です。これにより、ラベルプラスチック量を50%減らすことができています。
2つ目は添付文書レスです。商品が入っている箱の内側に直接商品に関する説明を記載することで紙の使用量を削減できています。
3つ目は環境配慮の紙を使用している点です。一般的な紙ではなく環境に配慮した紙を使っていますが、箱を手に取ってみても違和感は感じないので、普通に使うことができます。
4つ目はPOPシールの削減です。商品を目立たせたり、宣伝をするのに重要なPOPシールさえも削減して環境に配慮してくれています。
包装以外でも防腐剤無添加といううれしい点もあります。防腐剤は目薬を長く保存 できる一方、角膜を傷つける恐れがあるので人体に優しく、かつ安心安全に使うことができます。
このような工夫はエシカル消費を意識できていてとてもよいですが、包装の資材の工夫は数年前に変更してこのかたちになりました。これは地球のことも考えたリニューアルで、今使えるだけでなく、未来の社会にも優しい商品づくりがなされています。
商品の箱には”無添加” や ”自然に優しいエコ包装”と記載されているので、包装や添加物の使用などの点にも目をむけて商品を選ぶようにしてみてはどうでしょうか。
私は人にやさしい本について調べました。紙の本には点字や文字の大きさを変えて読みやすくした本が入手しやすくなっています。デジタルの本では文字の大きさや色を変えたり、内容を音声で読み上げたり漢字にフリガナをつけたりなどしてどんな人でも読めるようになっています。そのほかにも色々な工夫をされた本があり、大活字本や点字図書、LLブック、さわる絵本などのどんな人でも読める工夫をした本が多く存在しています。LLブック→誰もが読書を楽しめるように工夫してつくられたやさしく読みやすい本のこと。大活文字→視力が弱い人のために通常よりも大きい文字のこと。さわる絵本→厚い布地に絵本の絵の部分をアップリケしたり、マジックテープやスナップ、ボタン、ファスナー等を用いたりする手作りした絵本。